病院の中の温泉

小山田温泉地域交流ホーム 総合評価:★★★★
小山田温泉(三重県四日市市)
2008/02/03,04/13

 小山田記念温泉病院という温泉マニアの心をくすぐる名の病院は、四日市市の郊外にある総合病院である。その中になかなか良い泉質の温泉があると聞き、早速行ってみる。広い施設内をうろうろ探していると、羊さんがいたり、美術館があったりと、不思議な病院だ。
 病院正面の右側に目印の「小山田温泉地域交流ホーム」を発見。この中にその温泉があるはずだ。
 入り口。「どなたでもご利用いただけます」とあるが、これはさすがに知らないと入りにくいなぁ。「病院は嫌〜」とぐずる娘を引きずりながら扉をくぐる。
 入ってすぐ右側にある受付で料金を支払い、階段で地下階に下りると温泉が出現する。飲湯も可能。
 男湯入り口。こじんまりした浴槽であるが、掛け流しの内湯と露天がある。内湯は5〜6人、露天は2人も入れば一杯だ。しかしながら客は少なく、ゆったりと入浴できた。

 ほのかにモール臭漂う、なんとも良いお湯である。
 湯温はめちゃくちゃ高い。実測したところ内湯は43.3℃、露天でも43.0℃を示していた。最初に入ったのは日曜なのだが、日曜はいつもより低い温度に抑えられているらしい。普段はどんだけ熱いのだろう?

 小さな浴槽にどばどばっと源泉が掛け流され、まことに贅沢な環境である。内湯と露天は底で繋がっており、内湯→露天の順にお湯は流れ、オーバーフローして行く。
配置(女湯) 配置(男湯)
 備え付けは「レモン型の石鹸」のみという噂であったが、ポンプ式の液体石鹸&シャンプーに進化していた。「お盆」「年末」「温泉祭り」期間中のみ「露天風呂きじの湯」が一般開放されるらしい。また行こうっと。

 お盆になったので行ってみよう。

 まずは事前に電話で問い合わせ。
「そろそろきじの湯、一般公開されてますか?」
「公開されているとは聞いておりません」

「?、やっているかいないか知りたいのですが」
「聞いてません」
「毎年、お盆期間は一般公開されていると聞いているのですが」
「聞いてません」
・・・押し問答となる。それにしても冷たい応対だ。
 
 彼は聞いてないだけで、実はやっているかもしれん。

 という訳で現地に出かけてみる。敷地内をぐるりと回ると、それらしき看板発見。その奥に足を踏み入れると・・・険しい道だ。折れた竹や雑草が行く手を阻む。

 ジャングルか、ここは?いけどもいけども温泉は見当たらない。もしかして道に迷ったかもしれん。
 いいかげん挫けそうになったそのとき、突如日本庭園が現れ・・・再び案内看板が出現した。なんとなくこの奥にゴールがある予感がする。坂を登ると・・・
 あったぞ。間違いなく温泉の入り口だ。
 脱衣所には温泉成分の看板もしっかりとある。さて、お風呂の方は・・・
 男湯。お湯がない!
 もちろん女湯も残念な状態だ。このパターン、最近どこかでもあったなぁ。

 結局今年の盆はやってないのか・・・

 すごく良さげな岩風呂なんだけど。
 険しい道をこれだけ苦労して辿り着いたのに・・・温泉の裏にある階段を登ったら、駐車場に直結だった。こっちに案内標識だしてよ。




 次の機会は秋の小山田温泉祭りか。

泉質★★★★
 価格★★★☆☆ 施設★★★☆☆ 秘湯度★★★★
ファミリー度★★★
☆☆ リピート度★★★★

[DATA]
住所:三重県四日市市山田町5570-4
電話:059-328-2907(小山田温泉地域交流ホーム)
営業時間:9:30〜21:00
定休:無休
駐車場:あり(300台,無料)
料金: 大人560円、小人280円 (会員になると360円&送迎バス無料)
設備:鍵付きロッカーあり、石鹸+シャンプーあり、シャワーあり、ドライヤーなし
浴槽:内湯(2)、露天(2)

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給湯方法:内湯・露天共に源泉掛け流し
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
泉質:アルカリ性単純泉
泉温:51.7℃
pH:8.8
湧出量:860リットル/分
源泉名:小山田天然温泉

感想:湯の山一帯特有の薄緑色のさっぱりした湯温度が高過ぎるのが欠点。

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