大阪のマニア向け温泉

山空海温泉
 総合評価:★★★★
(大阪府豊能郡能勢町)
2008/05/24

※注意:神経質な方には決してお勧めできない。あくまでも限られたマニア向きだ。

 「ほ〜ほけきょ」とウグイスが鳴く、大阪の山奥というかなり微妙なロケーションに、関西珍湯マニアの聖地が存在する。豪華な施設を求める方には決してお薦めできない、泉質(のみ)重視の施設である。

 場所はかなり分かりにくい。 大阪府道106号線沿いにひたすら山道を進むとこの小さな看板が見つかるはずだ。こいつを見過ごすと発見不能。温泉に続く脇道は急な坂道の為、PTのノーズ下をカリガリ擦りながら川に向かって降りてゆく。
 鄙びた看板がある砂利の駐車場に車を停める。ここからが問題だ。どこに温泉があるのかさっぱり分からん。
 ポリタンクを持ったおじさんがたまたま通り掛り、川沿いの細い道に入って行った。ぴ〜ん!源泉を汲みに行くところにちがいない。という訳で蜂さんや蛇さんにびびりながらおじさんの後をしばらくついて行くと・・・
 三空海の看板と怪しいプレハブ群にたどり着いた。
 真新しい自動券売機で料金を支払う。以前は硬貨のみの受付だったらしいが、今は千円札が使えそうだ。隣で待っている管理人さんにチケットを渡す・・・券売機いらないぢゃん。
 これは宿泊設備か?湯治場的な雰囲気だ。ここを通り過ぎると・・・
 ようやく温泉の入り口に辿り着く。ここもプレハブっぽいなぁ。しかも相当ぼろい。
 一応鍵付きロッカーがあるが、100円はリターンでないので気をつけよう。
 更衣室の注意書き。ここの表現はまだ大人しいが、浴室内には「山空海温泉憲法」なるものが掲示されている。「乳児はあかん」「子供は騒がないように親が注意しろ」「お金を払っているのだから客だという考え方の人はお断り」「管理人の言うことが憲法なので間違っていても従える人のみ入場せい」「トラブルを起こしたら即退場。以後出入り禁止」等細かい文字で温泉利用のガイドラインがぎっしりと示されている。

 まぁ当たり前のことが書いてあるのであるが。
 浴槽はそれぞれ3人も入れば一杯だ。蛇口から強烈な硫黄臭を伴う源泉がじょろじょろと掛け流されている。ちなみにシャワーも源泉だ。
 これは熱い方の内湯。お湯は透明度が極めて高い。ぬる湯の方が人気だ。往復しながらのんびりとお湯に浸かる。施設のボロさと相反して泉質は本当にすばらしい。
配置(男湯) 配置(女湯)
 源泉槽(冷たい)はマニア大喜びの1人用ステンレスバスだ。
 外から建物を見る。屋根にペイントされた巨大な温泉マークがなんともいえない雰囲気を醸し出している。
※この程度では普通の温泉と感じる自分に驚いた。施設と泉質とのギャップの激しさがここの持ち味なのであろう。みそぎの湯個人宅の湯に通じるものがあるが、この3珍湯の中でここはいわゆる日帰り温泉にかなり近く、珍湯入門向けではなかろうか。

泉質★★★★★ 価格★★ 施設★★★☆☆ 秘湯度★★★★★
ファミリー度★
☆☆☆☆ リピート度★★☆☆☆

[DATA]
住所:大阪府豊能郡能勢町下田尻801
電話:090-7887-0995
営業時間:10:00(祝日曜日は8:00〜)〜19:00(11〜3月は〜18:00)
定休: 毎週月曜日(祝日は営業)
駐車場:約20台(100円)
料金:大人700円、小人500円
設備:鍵付きロッカーあり(100円)、石鹸・シャンプーなし、シャワーあり、ドライヤーあり


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給湯方法:掛け流し(加温り)
効能:神経痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、慢性皮膚病、疲労回復等
泉質:炭酸水素ナトリウム泉
泉温:18℃(源泉槽)、40〜43℃(熱い槽)、32〜36℃(温い槽)
pH:8.3(実測)
湧出量:不明
源泉名:山空海温泉

感想:ぬる湯でもポカポカ系

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