個人の湯

湯治場ゆうや
 総合評価:★★★★★
個人所有の湯(和歌山県東牟婁郡古座川町)

※注意:神経質な方には決してお勧めできない。あくまでも限られたマニア向きだ。

 個人宅の温泉がご好意で一般開放されていると聞き、地図を頼りに川沿いの山道を行く。それらしき場所に着くと手作りの看板を発見。
 「お気軽にお入りください」とある。そして看板のすぐ後ろには・・・
 廃墟?近年稀に見る厳しい展開になってきた。入ろうか、入るまいかこれほど迷ったのはみそぎの湯以来だ。2つ共使用中の為、その怪しい建物の前に立ちしばし悩んでいると、背後にはいかにも温泉マニアと思われる人達で行列ができてきた。

 そして右側の鄙びた扉の浴室が空く。ドアに入浴中の札を掛け・・・
 意を決して中に入ってみると・・・窓がなく室内は真っ暗。天井の小さな照明1つがぽつんと灯いているだけでしばらくは何も見えない。パニックの中、目が慣れてくると・・・
 その温泉が姿を現す。5人は楽に入れる立派な浴槽である。コンクリートにペンキを塗っただけの質素なものだが綺麗に磨きこまれている。建屋外観と浴槽とのギャップに戸惑いながら、入湯。

 過去の入湯暦の中でも文句なく最高グレードのすばらしい泉質だ。基本的に南紀特有の硫黄臭漂うお湯である。が、周辺の温泉と比べて濃厚な感触だ。pH=10のアルカリ泉であっという間に肌がぬるぬる・すべすべしてくる。泉温はかなり低めであるがしばらく浸かっていると体が芯からぽかぽかと温まってくる
配置図
 浴槽のサイズに見合わない大量の源泉がどばどばと注がれる。
 槽の縁には穴が2つ開いており、オーバーフロー。これぞ真の掛け流しである。
 暗くて目立たないが、ロッカーの上には有志の手で作られたという寸志箱がある。忘れずに感謝の志を入れて帰ろう。
 扉の内鍵。チェーンを突起に引っ掛ける簡単なものである。後から入った人達を見ていると、チェーンは長目に掛けドアを半分開けた状態で外からの明かりを取るのが正しい使い方の様だ。
 入り口にごろごろ転がっていた石はドアが閉まらない様、固定する為のものか。

 和歌山に来た時はまた立ち寄ろうと思う。

泉質★★★★★ 価格★★★★★ 施設(外観)★★☆☆(中は★★★★★) 秘湯度★★★★★
ファミリー度★★★★★ リピート度★★★★★

[DATA]
住所:和歌山県東牟婁郡古座川町月野瀬186
電話:(非公開)
営業時間:お家の人に迷惑を掛けない常識的な時間
定休:不定休
駐車場:なし
料金:寸志
設備:入り口鍵付き、ロッカーあり、洗面器あり、石鹸・シャンプーなし、シャワーなし、ドライヤーなし


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給湯方法:掛け流し
効能(入浴):不明
効能(飲用):慢性消化器病・慢性便秘
泉質:アルカリ性単純泉
泉温:38℃(実測)
pH:10.0(実測)
湧出量:50リットル/分(実測)
源泉名:不明


感想:ぬるぬる・すべすべ系

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