ジモ泉

弘法湯 総合評価:★★★★★
串本温泉(和歌山県串本町)
2009/2/14

 串本町(旧・古座町)にかなりマニア好みな温泉があると聞き、国道42号線をひたすら走る。終了時間ぎりぎりに何とかたどり着いた。弘法湯である。辺りはもう真っ暗だ。
 看板のすぐ裏にある建物が温泉か?灯りは点いておらず入り口に鍵が掛かっている。間に合わなかったか?場所を間違えた?
 駐車場左手に海岸へ降りる階段があり、その奥に灯りが見える。こっちかも知れん。降りてゆくと・・・
 あった。小さな一軒家に弘法湯の看板だ。「姫」という特徴のある地名からもここで間違いない。でも玄関に鍵が掛かっている。「すみませ〜ん」

 すると半世紀以上前には姫だったと思われるおばあちゃんが中から出てきた。お茶の間の様な部屋に通され、コタツにあたりながら記帳し、料金を支払う。

 ここは姫区の自治会が設置したコミュニティー浴場とのこと。
 2部屋あり、どちらも貸切制だ。脱衣所の装備は篭のみと潔い。
 コンクリート打ちっ放しの浴室はご家庭のお風呂並みに狭い。そこには並々とお湯を湛えた檜の浴槽がポツンと一つ。う〜ん、なんてマニアックな設定なんだぁ〜。(ToT)

 蛇口は2つあり、左がボイラーで冷泉を加熱したお湯が出、右は冷源泉そのものだ。水道水による希釈なしで湯温を調整できる。
 足を伸ばすと浴槽はもう一杯だ。このこじんまりさがまた心地良い。

 無色透明なお湯の泉質は、実にすばらしいの一言に尽きる。冷泉を加熱たものだが温めの温度設定にも関わらず、体の芯からポカポカになりじわーっと汗が噴出してくる。海沿いの温泉なのに塩分を含まないという珍しい泉質である。この浴感は近くにある個人宅の湯に通じるものがある。
 
 窓の外は・・・
 残念ながら真っ暗。明るい時間に入れば太平洋の絶景が広がっていたに違いない。波の音を聞きながらのんびりと湯船に浸かる。
配置
 翌朝、立ち寄ってみた。赤い屋根の小さな家が弘法湯だ。
 見晴らしがすばらしい。今度は昼に来ようと固く心に誓った。
 
 
※ Petit Gourmet ※

 串本・勝浦の国道42号線を走ると、道端にちょうど百葉箱位の大きさの屋根付きの箱を多数見掛ける。10台位並んでいる場所もある。

 中にはみかん類が袋詰めになって入っていることが多い。鍵付きの貯金箱の様な箱が添えられており、無人の農作物販売所と思われる。
 無農薬はっさく発見。1袋5個入りでなんと100円だ。お土産に1つゲット。
 見た目は悪いが鮮烈な酸味と瑞々しさが○。
   

泉質★★★★★ 価格★★★★
 施設★★★★ 秘湯度★★★★★
ファミリー度★★★★★ リピート度★★★★★ 清潔度★★★★★ 混雑度★★★★★

[DATA]
住所:和歌山県東牟婁郡串本町姫572
URL:http://f12.aaa.livedoor.jp/~koubouyu/index.html

電話:0735-62-0654
営業時間:13:30〜19:30
定休:月・水・金曜日(全館貸切日の為)
駐車場:あり(3台)
料金:大人400円、小人150円 ※5,000円で全館貸切可
設備:ロッカー(鍵なし)、石鹸・シャンプーあり、シャワーあり

 
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給湯方法:加熱あり(冷泉の為)
効能:慢性関節リウマチ、慢性神経リウマ、神経痛、神経炎、疲労回復、骨及び関節等の運動機能障害、外傷性障害の後療法等
泉質:単純泉(緩和性、低張性、微温泉)
泉温:27℃(源泉)、39.5℃(使用位置実測値)
pH:9.4(実測値)
湧出量:66L/min
源泉名:記載なし

必要装備:タオル

感想:ぬる湯なのにじんわりとポカポカだ。昼は絶景に違いない。

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