ケロリンもずっしり

一陽館
 総合評価:★★★★☆(4.6)
加賀井温泉(長野県長野市)
2008/08/15
 高速長野インターを降りて5分程の森の中にその温泉はひっそりと佇む。一言で言えば「もの凄い温泉」である。

 案内に従って料金を支払いに行く。向かって左側の建物が受付、右側が温泉になる。ご主人に初めての訪問である旨を告げると・・・
 設備を詳しく説明して貰える。まずは源泉ツアーから。これは源泉が湧き出しているところで、ぶくぶくと発泡している。顔を近付けると強烈な炭酸ガスを感じることができる。なめてみるとかなりしょっぱい。

 撮影しまくっていると「これだから日本人は。写真を撮りに来たのではなく温泉に来たんだろう!」とお叱りを受ける。

 ここではまだ無色透明だが、浴槽では赤褐色になる。

 パイプで浴槽へお湯は運ばれるが、途中の配管の穴から滴る湯中の成分が析出し、鍾乳石の様に成長していた。
 建物は歴史を感じさせる鄙びた造りだ。屋根には湯気抜きが付いている。共同浴場風の、なかなか風格がある造りだ。
 隣接する休憩所。以前は宿泊できたとのこと。湯治場としての利用もできた様だ。
配置(露天:混浴、内湯:(上)女湯、(下)男湯)
 内湯は細長く独特の造りだ。浴槽の縁は析出物でせり出している。湯温はかなり温めで長時間じっくり浸かることができる。長野五輪ではアスリート達が1時間半位浸かっていったという。

 どこから見ても立派な石造りだが、元々は木製だったらしい。
 お湯の流路は全て析出物で覆われている。
 プラスチックの桶も析出物にコーティングされ、ずっしりと重い。
 天井を見上げると湯気抜きの内側が見える。
 露天がまたすばらしい。内湯より更に濃厚な色のお湯で、何時間でも浸かっていたい良いお湯だ。内湯より更に温く感じる。

 混浴であるが女性は水着等着用可である。内湯から露天に移動する為には一旦建物の外に出てぐるりと回らなければならないので注意。
 ほんの数cm手を沈めると見えなくなる位、お湯の色が濃い。
 注意点。タオルは一発で茶色になり洗ってももう落ちない。
 露天は2槽あり、それぞれ別の源泉が注がれている為か、かなり色が異なる。内湯に近い方の露天には2箇所から源泉が注がれ、温度と湯の色は内湯に近い若干薄めの色だ。

 比べて隣の濃い色の槽の方ははかなり温く、交互に移動しながら2時間程浸かってみる。
 もちろん露天も内湯同様、析出物でフラクタルな模様の鍾乳石状態だ。

 また来ようと固く心に誓った。
 という訳で再訪。話好きの主人に初めてですか?と聞かれ、2回目ですと答えると・・・なんか少し寂しそうだった。きっとまた説明したかったんだな。

 露天ではキンモクセイが咲き、良い香りが漂う。

[評価]
泉質 ★★★★★ 5.0
価格 ★★★★★ 5.0
施設 ★★★★★ 5.0
秘湯度 ★★★★★ 5.0
ファミリー度 ★★★★ 4.0
リピート度 ★★★★★ 5.0
清潔度 ★★★★★ 5.0
混雑しない度 ★★★ 3.0

[DATA]
住所:長野県長野市松代町東条55
電話:026-278-2016
営業時間:8:00〜20:00
定休:無休
駐車場:15台
料金:大人300円、小人(小学生)100円
設備:ロッカー(鍵なし)、洗面器


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給湯方法:源泉掛け流し
効能:きりきず、やけど、慢性皮膚病神経痛、慢性婦人病など
泉質:含鉄ナトリウム・カルシウム塩化物泉
泉温:41.0℃
pH:6.46
蒸発残留物: 12685mg/kg
湧出量:200+100リットル/分
源泉名:加賀井温泉一陽館

必要装備:温泉セット(石鹸等使用禁止)、女性は水着
浴槽:内湯(男×1、女×1)、露天(混浴×2)

感想:どっしり系今までで最高のお湯かもしれない。

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