洞窟の中の秘湯

卜伝(ぼくでん)の湯

中の湯温泉(長野県松本市)
総合評価:★★★★(3.8)
2008/11/23

 長野自動車道松本ICを降りて、国道158号線を岐阜方面にひたすら走ると、峠のワインディングロードに突入する。するとコーナーの折り返しの途中に、鉄格子で閉鎖された謎のトンネルが出現。秘密基地の入り口か?
 そのトンネル入り口の左手に「中の湯売店」がぽつんと建っている。なんでこんなところに売店が?秘密基地の守衛所のカムフラージュか?

 卜伝の湯はまずはこの売店で料金を支払い、鍵を借りて入るシステムだ。貸切となる。
 営業時間は時期によって異なる様で、到着した時刻はぎりぎりアウト。売店の店主はなぜかタクシーの運転手と会議に入る・・・結果、遠くから来たということでなんとかOKに。やれやれ。

 車を停めるスペースがないのでトンネルの鉄格子前に寄せる。ときどきトンネルを通る車両があるということで、入浴中に移動して貰う為、車のキーを売店に預ける。う〜ん、気になるトンネルだなぁ。


 売店の左手数十m程の場所に卜伝の湯の入り口がある。建物は周囲に溶け込み、注意して探さないとまず見つけられないだろう。
 中に入るとまずは脱衣場。かなり広めだ。そして脱衣場の奥の扉を開けると・・・
 地下に降りる階段になる。灯りがないこともないが、かなり暗いので注意。長い階段を降りた左手奥に温泉がある。
 目が暗闇に慣れてくると・・・浴槽は洞窟の様なレイアウトの岩風呂だ。浴室に窓はないので閉所恐怖症の人はやめておいた方が良いと思う。

 ホースからじょろじょろと源泉が掛け流されている。浴槽の奥底からも湧き出している様だ。
 外観は怪しいが、お湯はすばらしい。湯の中は大量の湯の花が雪の様に舞う。しばらく浸かっていると、体の芯からぽかぽかと温まってくる。浴後もぽかぽか感が持続する、好みの湯である。
 岩肌は温泉成分による析出物がびっしり。

 ちなみに温泉名の由来は剣豪「塚原ト伝」から。
配置(男湯)  
( Now Printing )

[評価]
泉質 ★★★★★ 5.0
価格 ☆☆☆☆ 1.0
施設 ★★★☆☆ 3.0
秘湯度 ★★★★★ 5.0
ファミリー度 ★★★★★ 5.0
リピート度 ★★★ 3.0
清潔度 ★★★☆☆ 3.0
混雑しない度 ★★★★★ 5.0

[DATA]
住所:長野県松本市安曇中の湯
電話:0263-95-2407(中の湯温泉旅館)
営業時間:12:00〜17:00
定休:不定休
駐車場:あり
料金:700円/30分間(中の湯温泉旅館に宿泊すると無料)
設備:ロッカー
アクセス:長野自動車道松本ICを降り国道158号線を岐阜方面に向かって約45km。


大きな地図で見る
給湯方法:源泉掛け流し
効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進など
泉質:単純温泉(低張性中性温泉)
泉温:40.6℃,42.0℃(実測値)
pH:6.5
成分総計:1,041mg/kg
湧出量:?
源泉名:中の湯 塚原ト伝の湯

必要装備:お風呂セット

感想:外観にびびらず中に入れば意外と良い感じ。

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